島ノ中ニ有リblog

島の生活とか、登山とか、Macとか、日記とか

藻が繁茂していたという卜伝の湯

 前穂高岳北尾根3峰まで登ってきた帰りのこと。釜トンネルの入り口で松本行きのバスを待っていたら対岸に道具置きみたいな小屋があるのに気づいた。よく見ると「卜伝の湯」と看板がかかっている。受付は別にあるみたいで「中の湯売店にご連絡ください」と書かれていた。

170101kama-tunnel_30.jpg

↑中の湯バス停近くにある卜伝の湯(2016年冬 - 北アルプス・前穂高岳北尾根3峰[4/4]

 その卜伝の湯を西丸震哉が取り上げていた。

 石だかコンクリだかで固めた長方形の湯だまりで少し熱めだがまあ適温、ただしここで入浴する気になった人はおそらくいなかったと思う。この湯の内側には30センチもの暑さに緑色のブヨブヨの苔だか藻だかが繁茂していて、体を沈めていくとグヤグヤブクブクヌラヌラと気泡を立てながら全身を抱き込んでいくのだ。これはかなりイヤな感触であった。

西丸震哉「西丸式山遊記」(中公文庫,2000)P.309-310

 と、あんまりいい心地ではなかったようだ。しかし、

 この湯も完全に思い出の中だけのものになってしまった。

西丸震哉「西丸式山遊記」(中公文庫,2000)P.310

 と文章を閉じているから梓川の流れが変わったりして今は違う温泉なのかもしれない。それに生えている藻をそのままにしていたら不衛生で保健所に怒られそうだ。

関連記事
  1. 2017/08/04(金) 20:45:37|
  2. 書評 - 山岳
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<富賀神社大祭に参加した2017 | ホーム | 秋山郷の上流に出る幽霊の話>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nakayamayu.blog107.fc2.com/tb.php/3760-d780218a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)