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自然公園においてケルンの築造を撤去する通達

 登山をしているとあちこちでケルンを見かけることがある。

 ケルンの目的はガスがかかったときに、来た道に戻れるようにするためや、慰霊碑としての役割がある。しかし、いまどき道しるべも多いし、大便を持ち帰れと言っている時代に新規に墓を築造するなんてもってのほかである。石を積むという所業も賽の河原で餓鬼の行うことという考えもある。

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↑八方尾根のケルン

 ケルンの築造について環境庁の見解があるみたいだ。何気なく自然公園の法令集を手にとって目次を見ていたら「ケルン」という言葉が目につき、読んでみた。

山岳国立公園内の山頂部等におけるケルンの築造について

(昭和49年8月29日 環自企第431号 都道府県主管部長宛 環境庁自然保護局企画調整課長通知)

 標記について別添写のとおり国立公園管理事務所長等あて指示したところであるが、国立公園以外の自然公園においても善処されるようお願いする。

〔別添写〕

(昭和49年8月29日 環自企第431号 各国立公園管理事務所長 各駐在管理員 宛 環境庁自然保護局企画調整課長通知)

 山岳国立公園内の山頂部等において、公園利用者がつくる「ケルン」が乱立する傾向にあるが、これらの「ケルン」の多くは、崩壊した場合危険であること、山頂の展望を妨げること、休憩場所をせばめること、「ケルン」の岩石を採取する際小動物の生息環境に壊滅的打撃を与えること等の支障があるので必要最小限と認められるものを除き、撤去復元するとともに、不必要な「ケルン」をつくらないよう各関係方面への指導を徹底されたい。

 自然公園法では土砂の採掘などは制限されるので当然といえば当然である。わざわざ通知文が出ているところを見ると、昔は法以前にケルンが築造されていて、後から法が制限したため、このような重ねての通知文を出したのだろう。

 それとも昭和49年頃に公園利用者がつくる「ケルン」が乱立する傾向となる象徴的な事件があったのだろうか。

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  1. 2016/01/03(日) 01:34:25|
  2. 登山
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コメント

こんにちは。

40年以上も前にこんな通達が出ていたのは知りませんでした。実際問題としてこの通達がどのくらい周知できているのでしょうね。
  1. 2016/01/03(日) 11:03:03 |
  2. URL |
  3. kanageohis1964 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

既存のケルンが風景や生態系の一部となっている場合、簡単にこわすことはできないでしょうから、各国立公園の自然保護官の判断によるのではないかと思います。自然保護官も忙しいと思うので、倒壊の恐れなどの目に見える危険がなければ、すぐに撤去するということはないと私は思います。

> こんにちは。
>
> 40年以上も前にこんな通達が出ていたのは知りませんでした。実際問題としてこの通達がどのくらい周知できているのでしょうね。
  1. 2016/01/04(月) 15:38:04 |
  2. URL |
  3. なかやま #-
  4. [ 編集 ]

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