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都市の空き地を大切にしよう、という論

 都市の空き地を大切にしよう、という論が目からウロコであった。

 職場で回覧されてきた全日本建設技術協会の月刊建設に会長の所感が載っていた。

 市街地が水害にあう、すなわち浸水すると、氾濫水の激流で流されたり、河岸の決壊で崩壊したりした住居、建物は別として、浸水しただけの市街地から大量のゴミ、不用品が発生し、家の片付けが始まると道路一杯のゴミが救援活動や交通の妨げとなる。

 このため、被災市町村の大切な行動として一刻も早く大量のゴミを処理せねばならないが、焼却場の能力の何カ月分ということになるので一時的に集積しておく場所が必要となる。

 しかし、災害時のゴミの集積場用地をあらかじめ確保してあるという例は聞いたことがない。

松田芳夫,都市の空地を大切にしよう,月刊建設.Aug. 2015. p73

 考えてみれば当たり前のことであるが、見落としがちな点である。先日の鬼怒川の堤防決壊では常総市で甚大な被害があったが、その下流、利根川河口の銚子では船が出せないほどのゴミが流れ着いているそうだ。

 茨城県で鬼怒川の堤防が決壊するなど甚大な被害をもたらした記録的な豪雨から一夜明けた11日、銚子市の利根川河口には、上流から流れてきた枯れ枝やペットボトルなど大量のごみが漂着して川沿いの漁港施設内の水面を覆い、漁業関係者らが撤去作業に追われた。「想像以上の量」(関係者)で漁船が接岸できず、水揚げにも影響が出ている。週明けの水揚げ再開を目指すが、今後も漂着は続く可能性があり、頭を悩ませている。

漂着ごみ「想像以上」 漁業関係者が対応苦慮 銚子、記録的豪雨から一夜 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

 また、首都直下地震道路啓開計画では八方向作戦にタイムラインの作成を行う予定であるが、これも倒壊した建物やゴミの撤去先を決めないと絵に描いたもちになってしまう。

 松田氏はさらに以下のように続けている。

 その歴史的な意義を考えると経済的効率性のみの観点から、これらの国有地がムダであるとして民間へ払い下げ、収益性の高い高層マンションやオフィスビルへ転用するのは速断で、長い目で見ると子孫への相続財産を食いつぶしているような気がする。せめて建物は除去しても跡地は貴重な空地として残して欲しい。

松田芳夫,都市の空地を大切にしよう,月刊建設.Aug. 2015. p73

 地価の高い都市において空き地があれば、草刈りや仮囲いなどの維持費を払い続けるより、売って金にする方が短期的に有利なのは確かである。一方、何か作業を行うには土地が必要なのは当たり前のことである。廃校になった学校の土地などを空き地として確保できればよいだろう。調整池のテニスコートみたいに平時と有事で目的を兼ねられるようにしておけばいいと思う。

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