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石をむやみに拾ってくるなという教え - 柳田國男「日本の伝説」

 柳田國男「日本の伝説」の袂石の項は、成長する石を扱っている。伊勢などの吉方から持ってきた石が成長するという話だ。ありがたがって社を建てて祭ったりすると、石が成長するため社が狭くなり、建て替えるということだ。その流れで以下のような記述があった。

 やたらに外から小石を持ってくることを嫌っている家は今でも方々にあります。川原から赤い石を持ってくると火にたたるといったり、白い筋のはいった小石を親しばり石といって、それを家に入れると親が病気になるなどといったのも、つまり子供などのそれを大切にすることも出来ない者が、祀ったり拝んだりする人の真似をすることを戒めるためにそういったものかと思います。

柳田國男「日本の伝説」(新潮文庫,1987)P.106

 成長する石を祀る人もいる一方、子供は石を拾ってきても大切しない。子供が軽々しく石を拾ってくるのは石を拝んでいる人に失礼だ、ということらしい。

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↑大井川の河原(2015年夏 - 南アルプス・大井川東俣[3/4]

 そういや、武甲山かどこかで白っぽい石を拾ってきたとき、親から「そういう石は貧乏石といってあんまり拾わない」と言われたことがある。貧乏人が白い石を見つけて、金のように価値のある物と思って拾ってくる、という意味かと思っていた。遠因にはあんまり石を粗末にするな、という戒めの意味があるのかもしれない。

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  1. 2015/09/08(火) 01:01:45|
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