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亜細亜大学都市創造学部の広告列車

 JR青梅線で亜細亜大学都市創造学部の広告ばかりの列車に乗った。

 新しく学部を新設するのでその宣伝らしい。1編成丸ごとCMに使っている列車は珍しくないが、大学の宣伝に使っているのは初めてみた。

 2000年ごろから「土木工学科」という看板を変えて「都市」「環境」「開発」「システム」などの組み合わせで新しく再編する学科が多く、今では土木工学科を名乗る学科も少ない。私自身は土木工学科の卒業なので、また土木工学科の名前を変えた学科か、と思った。

 が、どうもそういうわけではないようだ。

(前略)

 そのために都市創造学部では、都市の魅力の源であるコンテンツのプロデュースと課題に対応したソリューションを組み込んだ都市のデザインについて、経営学と都市社会学を基礎にアクティブラーニングの手法で実践的に学んでいきます。この学びを通じて都市創造学部は、世界の先端で構想されている「シティサイエンス=都市創造学」を目指していきます。

学部開設の背景|都市創造学部 都市創造学科

 横文字ばっかりで具体的に学ぶ内容がよく分からない。ただ、土木工学科で学ぶ構造力学や土質力学といった学問はあんまり関係なさそうだ。土木屋の目から見ると、計画分野とその学際領域を学ぶのだろうか。グラビティモデルとか、大都市交通センサスとか、四段階推定法とか、歩車道分離とか、線形計画法とか、IRRとか。

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↑六本木ヒルズからの渋谷方向の眺め。六本木ヒルズ展望台からの眺めより。

 卒業生をどういった方向に就職させるのかもよく分からないが、そこはちゃんとかいてあった。

  • 都市コンテンツプロデューサー
  • 企業企画担当者
  • 社会起業家
  • 都市デザイナー
  • 事業推進マネージャー
  • NPO・NGOマネージャー
卒業後の将来像|都市創造学部 都市創造学科

 これを見てもどういった職業なのかピンとこないのは私の頭が古いのだろうか。でも就活のときに学んできたことと目指していることを説明するのが難しそうな学部だ。

 旧来の土木工学科はどの大学であれ、卒業生は土木工学の教養を修めているので「片持ち梁として解く」「N値からcを推定する」といった言葉は分かるし、当然知っているものとして新人にも話す。一方で、このような学際的な分野を学ぶ人は軸足となる素養を持たず、もっぱらゼネラリストとしての企画・調整に携わるのだろうか。企画・調整なら企業人になれば嫌でも携わることになるし、そこで学んでも遅くないと思う。この分野なら会社の誰にも負けないというものを学んでおいた方が、自分の自信にもつながると思う。ちょうど英語の長文でありがちな「留学に行ってみたら日本のことをたくさん聞かれたけど答えられなかった。もっと日本について学ぼうと思う」みたいに、自分の専門分野を持っておく方がいいような気がする。

 私はどうも否定的な意見ばかりでよくない。手紡ぎや紙漉き、下駄や草履づくりを職とする人が工場制機械工業によりほとんどいなくなったように、いまある仕事が100年後にあるかどうかも分からない。私が年寄りになるころは製造業も銀行も公務員も自営業もなくなり、上記のような職業が一般的になるのかもしれない。そう考えるとこれらの職はいま最も新しい職業なのかもしれない。

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  1. 2015/07/08(水) 00:10:23|
  2. 土木技術
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