島ノ中ニ有リblog

島の生活とか、登山とか、Macとか、日記とか

三宅島で3年間を過ごして

 この3月末で三宅島から離任した。

 そもそも三宅島に来たのは赴任によるもの。上司に「三宅島って話があるけど、どうする?」と聞かれその日のうちに三宅島行きを返事した。そのとき伊豆諸島には行ったこともないし、三宅島と八丈島ってどちらが東京に近いのだろう、と思っていたくらいだった。しかし、登山の経験上、屋根と壁と水があればどこでも住めるだろうと考えていたのであんまり不安には思わなかった。

 実際住んでみて衣食住にこだわりのない私は、コンビニもホームセンターもない島の暮らしにも慣れることができた。これにはAmazonなどの通販があることや東京への出張の際に買い物ができたので大して問題にならなかった。

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↑三宅島から離れゆく橘丸の航跡

 島でシュノーケルやダイビングを楽しむことができ、夏の土日はよく海に入った。御蔵島のドルフィンスイムでは数多くのイルカに遊んでもらいその自然の近さに驚いた。また、畑を貸してもらってアカメイモやトウガラシを作ることができた。社協のお手伝いでは島のお年寄りと話す機会を持てた。

 高校から続けてきた登山だったが、三宅島は火山で現在も雄山に登ることはできない。島へ来てどうなるかと思ったが、入山できる箇所でも水のない沢が数多くあり、さまざまな渓相の沢を登ることができた。溶岩が流れた跡、泥流が磨いた沢、クライミングの要素がある場所と狭い島でも面白い沢がたくさんあった。御蔵島の御山に登る機会もありたおやかな鈴原湿原と峨々たる平清水川周りの山を眺めることができた。その山深さは1000m足らずの山とは思えない。

 一般の島民には「支庁です」と紹介すればすぐにわかってもらえた。仕事では島には業者が少なくて、工事を発注するとまた同じ人が担当するということもあった。土日に島内回っていても知り合いを店で見かければ挨拶するし、街路灯が点いていなければ街灯番号をチェックするし、仕事と休みの区別はよくもわるくもはっきりしない。作業着を脱いでいてもどこかで誰かが見ている感覚だ。その分、盗みをはたらく人はおらず私は家の鍵も車の鍵もほったらかしで何の問題もなかった。ズボラな私には気が楽であった。御蔵島に至っては里地区が小さいのでどこにいてもすぐに見つかった。

 このblogも島で勤めるから書いていたのではなく、もともと書いていたblogを継続して書いていた。必然的に島の話が多くなり、三宅島・御蔵島のカテゴリは270にも達した。「三宅島」で検索しても簡単に見つけることはできないblogであったが、ときおり見ている人から声掛けされることがあった。仕事上名札を下げているので見る人には見つかってしまうようだ。

 この会社に勤めるのにあたって1度は島に来てみたいと思っていたが、その思いが叶い、実際に来てみて非常に満足している。島の人がどう感じているかは分からないが、私は島に来てよかったと思う。3年という期間は短かったが、長く住んでいて、島にとっていいこともあれば悪いこともあるだろう。このくらいの区切りがちょうどよい。

 短い間でしたが、三宅島と御蔵島のみなさま、ありがとうございました。

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  1. 2015/03/30(月) 23:49:21|
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  1. 2015/03/31(火) 10:32:52 |
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