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造園の設計とパーキンソンの凡俗法則

 私の専門は土木なのだが、必要に応じて造園の設計に関わることがある。造園、というとピンとこないが、公園の設計と思えばいい。

 造園の設計は多岐に渡る。トイレ、ベンチ、修景池、花壇、園路や、それらに伴う水道、排水、電気等の設計も含む。例えば下水道の設計は流域の設定、系統図の作成、工法の選定といった形で地形に応じてかなり一意に決まる。端的に言うと誰が設計しても同じような管路網を作ることになる。一方、造園の設計は設計者の意図が反映されやすい。例えばトイレの位置、ベンチの形状、樹木の選定など。

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↑実家近くの花島公園

 必然的に多種多様な意見が出てくればその中から最適な案をしぼるのは難しい。自治会等住民、自治体、コンサル、施工業者等々。最終的な形を決めるのは自治体の場合が多いが、その自治体でも関係者の人数だけ意見がある。トイレの位置はここがいい、向きはこちらがいい、入口には目隠しが必要だ、目隠しはコンクリート壁がいい、いや樹木がいい、どんな樹種がよいか・・・といった形で議論に終わりがない。

 この形はまさにパーキンソンの凡俗法則だと思う。

 パーキンソンの凡俗法則(パーキンソンのぼんぞくほうそく、英:Parkinson's Law of Triviality)とは、シリル・ノースコート・パーキンソン(英語版)が1957年に発表した、「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張である。自転車置き場 (bicycle shed, bikeshed) の例えや、「自転車置き場の色」などの言い回しで使われることもある。

パーキンソンの凡俗法則 - Wikipedia

 誰もが自分の意見を盛り込もうとした結果、全部盛りの豪華なものができあがったり、衝突する意見を調整することで時間を要したりと、問題は限りない。個々のものが独立して決められるため、調整ごとが多くなる。社会的合意形成の難しさが顕著に現れる分野だと思う。

 住民参加のワークショップ形式で作り上げる公園もあるが、どうやって最終的な青図を描くのか私には想像もつかない。

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  1. 2013/10/22(火) 00:36:11|
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