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「合理化」という否定的なことば

 A社が9000人を合理化。この場合の合理化とは削減の意だろう。しかしなぜ素直に削減と言わないか。合理とは理屈に合うこと。正当性がある。だから文句を言うな。そんな含みだろう。すると人員削減はどんな理屈にあうのか。人件費節約や企業利益の確保。そのための論理に適う。故に合理化なのだろう。つまり経営側だけの理屈だ。働く側の理屈は入っていない。

(中略)

 1927年、ジュネーブで世界経済会議が開かれた。国際連盟の肝煎り。テーマは合理化。でも人員削減の話ではなかった。最小限の労働で最大限に生産する。能率を上げ、労働者を過重な労働から開放する。それが会議の目指す合理化だった。

(後略)

片山杜秀,合理化 希望から絶望の言葉に,いやはや語辞典,読売新聞夕刊 2013年(平成25年)2月15日(金曜日)3版 P.3

 私も高校の頃、京成津田沼駅で労組の掲げる「合理化反対」という赤旗が不思議でしかたなかった。理にかなうことに反対する、ということは理屈に合わないことを進めるべきだ、ということになり、なぜそんなことをおおっぴらに宣伝するのか分からなかった。

 似たような言葉に「リストラ」がある。これもrestructureの意味ならば再構築と捉えるべきだが、もっぱら人員削減ないし解雇の意味に使われている気がする。少なくとも人員増強の意味でリストラを使っている例は知らない。これは以前にも書いた

 日本語は耳障りのよい言葉が残り、都合の悪い言葉は淘汰されていくのだろうか。

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  1. 2013/02/18(月) 23:05:50|
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