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想定外の津波にどう対応するか - 群馬大学片田先生の講演

 津波の防災教育を行なっている群馬大学片田先生の講演のレジュメをもらった。

 私自身は聴講していないのだが、ためになったので書き留めておく。

 片田先生は釜石市で児童・生徒に津波防災教育を行なっており、東日本大震災の際は学校の管理下にあった小中学生2,926人全員が無事であった。

 今回の大震災は「想定外」ということが強調されているが、片田先生は東日本大震災の問題として「想定にとらわれすぎた」点をあげている。行政は想定を超える超過外力に対しては無防備な防災体制だったといえ、住民は防潮堤などのハード施設整備が進むにつれ被災頻度が著しく低下し、ハード施設への依存意識が高まっていたと指摘する。

 それでは想定外の事態にどのように対応するか。その教育が避難3原則である。

  1. 想定にとらわれるな
  2. その状況下で最善を尽くせ
  3. 率先避難者たれ

 1点目ではハザードマップを信じるなとも表現している。2点目は避難先で崖が崩れているのを見て、生徒が先生にさらなる避難を求め助かった釜石市の例を示している。3点目はまず自分の命を守りぬくことに全力を尽くせということである。

 私は災害規模を想定し、それに対してどうすれば100%安全かを考える従来の方法に何の疑いも持っていなかった。

 もし事故になって「行政は事故を予期できたはずだ、なぜ防止策を講じなかったのか」と問われたとき、あれこれ策は講じていました、と言い訳するため行政は管理を厳しくする。

(中略)

 そして天災に対する備えはいくらあっても足りず、行政に責任を求めれば求めるほど、対策に人と金をつぎ込むことになってしまう。

山ノ中二有リ:天災に対する日本人の姿勢と行政責任

 片田先生の言うことは当たり前のようであって、コロンブスの卵と感じた。結局のところ、自分の命を守るのは自分しかない。死んでから行政のせいにしたって仕方がない。

 非常にためになる講演内容であった。直接聞けなかったのが残念である。

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