島ノ中ニ有リblog

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「水木しげるの遠野物語」

「水木しげるの遠野物語」を読んだ。

 妖怪を描く水木しげると民俗学の大家、柳田國男の組み合わせとあってどんなもんかと手に取った。一言で表現すると遠野物語を基にした水木しげるのエッセイといったところだろうか。単に遠野物語を漫画にするのではなく、遠野を訪れた水木しげるが語り部として登場する。各話はごく短く、第52話のように2コマで馬追い鳥の鳴き声の由来を紹介するものもある。

 最後の第29回では水木しげるが夢の中で柳田國男と会って会話する。水木しげるが遠野への関心を述べ、柳田國男は賛意を述べる。「『遠野物語』の時代にはいろいろな妖怪が出てきてオモチロイね」と笑い飛ばしたところで夢が覚める。あえて額縁をぼかし、どこまでが遠野物語の話でどこからが水木氏の感想なのかわからないあたりがエッセイっぽい。手元に原著の遠野物語がないので対応まではわからない。

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↑63話マヨイガ

 圧倒的な写実力で描く緻密な風景や人物の躍動感はとても88歳の老人の手によるものとは思えない。ましてや片腕というのだから驚きだ。

 ていねいに遠野物語の筋を追ったものではないので、興味を持ったら原著の遠野物語に当たるといい。入り口としてよい漫画だろう。

  1. 2017/03/30(木) 00:16:42|
  2. 書評 - 民俗学
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地質の年代に「チバニアン」という名前がつけられるかもしれない

 地質の年代に「チバニアン」という名前がつけられるかもしれない。

 地球の歴史を刻む地質年代に、初めて日本の名称がつくのか注目が集まっている。地球の磁気が逆転した数十万年前の年代名について、日本は千葉県に由来する「チバニアン」(千葉時代)を提唱してきたが、命名を争うイタリアとの攻防が激化。

【クローズアップ科学】「千葉時代」誕生か 地質年代名で日伊が激突 地層の優劣、年内にも決着(1/5ページ) - 産経ニュース

 地磁気が逆転する最後の逆極期にあたり、その様子がよくわかる場所だという。

 大学院のとき、自分の専攻とはまったく関係なかったのだが、興味本位で地学系の専攻の「古地磁気学」を学びに行った。受講者4人くらいの狭い講義であったが、ヒステリシスカーブやキュリー点を学んだような気がする。

 地磁気の逆転については未だ合理的な説明がなされていなかったように思うが、地球内部はまだまだわからないことが多いのはロマンを感じる。地質年代に日本の地名がつけばいまいち人気の少ない地学にも興味を持つ人が増えてよいことだと思う。

  1. 2017/03/29(水) 00:00:20|
  2. 科学全般
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国道16号の横田基地沿いのハクモクレン

 国道16号の横田基地沿いのハクモクレンが咲いている。

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↑国道16号の横田基地沿いのハクモクレン

 なんか街路樹が植わっているとしか思っていなかったが、花が咲いたら木に目がいくようになった。植え込みはやや狭そうだが、だいぶ枝が伸びている。4月以降に剪定されるだろうか。

  1. 2017/03/28(火) 18:33:57|
  2. 福生
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御嶽山ケーブルカー運休中の分校開講

 御嶽山の子供はふだん山の下まで学校に通っているが、ケーブルカー運休期間中は山の上で分校が開校されたそうだ。

 楽しそうな話し声に振り返ると、学校へ向かう子供たちの楽しそうな姿に顔がほころぶ。時計は8時15分、いつもなら1時間以上前に見られる通学風景、始発のケーブルカーに乗るため足早に駅へ向うのだ。しかしそのケーブルカーは巻き上げ機更新のため約3ヶ月間の運休中。学校へ通えない子供たちのために、この期間だけ「御嶽学校」が復活したのだ。そのおかげで子供たちはゆっくりと登校を楽しんでいる。

 遡ること百余年、明治9年に開校し、多くの御岳山の子供たちを育んできた御嶽学校。昭和61年に2人の生徒を送り出したのを最後に閉校となってしまった。…(中略)…

 今回復活した御嶽学校は、分校の跡地に建てられた「ふれあいセンター」で開校され、小さなグラウンド(広場)や体育館もある。3名の先生が本校より派遣され、保護者が交代で先生の送迎をしている。…(中略)…

 子供達は、1、2、3年生が3名で複式学級1クラス、4年生4名と5年生2名は背中合わせに座り、前後の黒板で授業を受けている。…(後略)…

武州みたけ 第46号,武蔵御嶽神社編集,平成28年3月25日発行

 平成27年度、御岳山の都道で工事を行うのに地元と何度か打ち合わせする機会があった。ケーブルカーの運休の話はその際聞いたのだが、さらに波及する話として子供たちが学校に通えなくなる話も聞いた。

 どうしたのだろうと思ったが、先生の方を山に連れてきて臨時に分校としたようだ。納得。

TOKYO MXテレビの動画を見ると、普段は二俣尾にある青梅市立第六小学校に通っているみたいで、ケーブルカー、バス、電車の3つの公共交通機関を使って通っているようだ。それに比べれば同じ集落内で学べるのはずいぶん楽だろう。

 1時間以上かかると思うが、小学生のうちからそんな通学をしているとは驚きである。私は今の30分の通勤でも長いと感じるくらいなのに脱帽する。

  1. 2017/03/27(月) 23:12:41|
  2. 未分類
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アニメ「けものフレンズ」を第11話「せるりあん」まで見た

 アニメ「けものフレンズ」を7話「じゃぱりとしょかん」まで見たの続き。

 アニメ「けものフレンズ」を第11話「せるりあん」まで見た。

 海にたどりついたサーバルたちの前に大セルリアンが現れた!セルリアンハンターのヒグマらと協力しながら立ち向かうが、そんななかラッキービーストが…

けものフレンズプロジェクト|公式サイト

 10話までののどかなようすはなく、急転直下の展開であった。衝撃のシーンで視聴者を引っ張ったまま終わってしまったため、けもフレ11話ショックたつき監督を信じろという言葉が生まれている。

 以下、ネタバレ。

全文を読む
  1. 2017/03/26(日) 22:49:36|
  2. マンガ・アニメ
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人に売った恩をすっかり忘れていた

 人に売った恩をすっかり忘れていた。

 先日、島から離任した人たちと飲む機会があった。そのとき、ある人から工事発注のお手伝いをしたことと、作ったラー油をあげたことを改めて感謝された。言われた瞬間はそんなことあったっけ、と思ったくらいすっかり忘れていたのだが、考えてみたら確かにそんなことをした。

 いずれも大したことをしていないし、ラー油については作って持て余していたのでむしろ押し付けたと言っても過言ではない。4年も前のことなので単に忘れていたのもあるし、人にした恩は忘れろというから忘れていて良かったと思う。

  1. 2017/03/25(土) 18:06:04|
  2. 日記
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ヨドバシカメラの店舗に変わった旧新宿西口バスターミナル

 新宿西口バスターミナルがヨドバシカメラの店舗になっていた。

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↑バス停車位置を示す白線と屋根がバス停であった痕跡として残っている

 バスタ新宿ができてから新宿西口バスターミナルは廃された。主に登山目的で夜行バスに乗ることが多かったが、電光掲示板に示す高速バスが10分おきに次々と発車していくようすはいかにも東京の一大ターミナルといった雰囲気であった。新宿西口の雑踏を縫って大型バスが出入りするのも卓越した腕の誘導員のなせる技であろう。

 いまは建物はヨドバシカメラの携帯電話コーナーとして使われており、バスの切符売り場の面影はない。バス待ちの人がいなくなって寂しいが、反面こんな狭いところをバスが出入りしていたのかと思う。

  1. 2017/03/24(金) 00:15:42|
  2. 東京
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安田講堂みたいな形の羽村駅

 羽村駅が安田講堂みたいな形だ。

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↑羽村駅東口

 市役所のある駅だし、特徴的にするのはわからないでもないが、なんでこんな形にしたのだろうか。

  1. 2017/03/23(木) 22:21:20|
  2. 福生
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「火中の栗を拾う」という言葉の意味

「火中の栗を拾う」という言葉の意味を間違って覚えていた。

 FM NACK5でおに魂を聞きながら風呂に入っていたのだが、9時過ぎの放課後クイズで「ことわざ『火中の栗を拾う』のもととなった童話で、栗を拾った動物は何でしょう」という問題があった。猿蟹合戦を想起した私は「サルだろう」と思ったが、答えはネコであった。

 十七世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざ。

火中の栗を拾う - 故事ことわざ辞典

 そもそも童話から間違えており、西洋にそんな寓話があることを知らなかった。さらに調べていくと意味も私が思っているものと異なるようだ。私は自分の利益のために火中の栗を拾うのかと思っていた。実際には他人の利益のために危険を冒す(Mac OS付属の辞書.app スーパー大辞林)という意味のようだ。

 知っていると思っていた言葉が全然理解していなかったのは驚きである。

  1. 2017/03/22(水) 00:05:58|
  2. ことば
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羽村市にある日野自動車の工場

 羽村市に日野自動車の工場があった。

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↑鉄塔の前に建てられた日野自動車の看板

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↑三角屋根の連なる工場

 福生と青梅を結ぶ産業道路沿いはその名の通り工場が多い。しかし仕事上の関わりがなく、青梅の東芝工場は閉めるという話くらいしか聞かない。

 日野自動車は日野にあるのだろうと思っていたが、羽村にもあった。角地の看板は鉄塔と架空線がなかなかいい味を出している。工場沿いの道を走ったが、かなり広い敷地であった。工場を意匠化したものに三角屋根の連なる建物を描くことがあるが、本当に三角屋根が連なる工場は初めて見た。

  1. 2017/03/21(火) 00:04:26|
  2. 日記
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羽村市動物公園の地震予知動物観察所

 羽村市動物公園に地震予知動物観察所という檻が設けられていた。

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↑地震予知動物観察所の檻

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↑動物の地震予知行動

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↑ギンケイ

 地震の前はネズミが逃げ出すとか豊漁になるとか聞いたことがあるが、動物園でわざわざ対象の動物を集めて展示しているところは初めて見た。

 異常行動と通常行動の違いを統計上明確に分けることが困難だと思うが、どういうアプローチであれ地震予知を経験的に知ることができれば有用だと思う。

  1. 2017/03/20(月) 22:31:16|
  2. 科学全般
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羽村市動物公園にサーバルを見にいってきた

 羽村市動物公園でサーバルが展示されているそうなので見に行ってきた。

 ヤマト便の伝票を手に入れようとヤマト運輸の営業所を探したのだが、近所にあった営業所は撤退して中古車販売店になっていた。次に近いところを探したら市をまたいで羽村市に営業所があった。家で調べると近くに羽村市動物公園があって「けものフレンズ」で有名になったサーバルが展示されている。羽村市動物公園のウェブサイトを見るとちょうど今日はニコ生で放送中らしい。ヤマト運輸のついでに自転車で行ってくることにした。

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↑羽村市動物公園の入口。みんな子供連れ。

 入場料は300円。簡単な券売機と券を受け取る人がいるだけの簡素なつくりであった。

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↑サーバル

 アニメで見るサーバルちゃんは緊張感のない、どことなく抜けている顔だが、現物はだいぶ精悍な顔つきであった。体の割に顔が小さく手足は長い。木の上で座っていた。アニメのデフォルメではおでこにMの字に似た模様があったが、現物には見当たらない。

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↑撮影のようす

 カメラが3台ほど柵にしつらえられていた。端っこにはかばんと帽子の小細工まで置いてあった。もっと大きなお友達がうろうろしているかと思ったが、子供連れしかおらず大きなお友達は私だけであった。

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↑ニコ生の様子

 出発前にニコ生を見たらサーバルは右に左にうろうろしていた。カメラが置いてあって落ち着かなかったのだろうか。

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↑ミーアキャット

 ミーアキャットは背筋いいなあと思った。あと横向いている様子がウォークマンの広告のサルっぽいと感じた。だいぶ古いか。

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↑フンボルトペンギン。左はひなだろうか。

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↑カラフトフクロウ。目を細めて動かなかった。

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↑プレーリードッグ

 上野や多摩に比べると小さい動物園だが、動物の数は多く人も多く訪れていた。午前中なら少しは空いているかと思ったが、親子連れにはあまり関係ないようだ。一人で歩いている人がほとんどいなかったのでちょっと落ち着かなかった。

  1. 2017/03/19(日) 21:13:00|
  2. 福生
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称名廊下を突破したという記事

 称名廊下を突破したという記事が山と渓谷に載っていた。

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↑該当の記事

 あまりにひっそりと成し遂げられたが、その偉業は日本の登山界に衝撃を与えた。長らく難攻不落を誇り、国内最後にして最大の課題といわれた称名川下ノ廊下。13年、3分割してそのゴルジュを解明した大西さんが16年10月、称名滝から立山源頭までを1本のラインとしてつなげた。

究極の渓谷登攀 称名川本流完全遡行の大西良治さんに聞く,山と渓谷2017年1月号P.216

 大内尚樹編「日本の秘境―人跡未踏?の秘境を訪ねる」でも取り上げたが、V字に切れ込んだ昼なお暗い谷は写真を見る限り両足で立つ場所は見当たらない。人間はおろかいかなる動物も通過することなど不可能に見える。

 しかし称名滝から浄土山まで13日間かけて単独で抜けたというから驚きである。登攀具は50mロープ、カム、ピトン。ピトンは全て回収し、ボルトは一切使用していないという。「下ノ廊下は登攀技術がカギですか」という問いに大西氏は以下のように答えている。

 クライミング技術でいえば、難しいところで5.11台程度かなと。12、13台が登れれば十分じゃないですかね。下ノ廊下の難しさはむしろメンタルです。晴れていても谷には日が差さず、強風、極寒。まずその過酷な環境に耐えられないと。それから、水際のトラバースは落ちられないし、ゴルジュは雨が降れば増水して閉じ込められてしまう。200mの側壁は高巻きもできない。

究極の渓谷登攀 称名川本流完全遡行の大西良治さんに聞く,山と渓谷2017年1月号P.216

 メンタルがカギであることを訴えている一方で大西氏は単独行で遡行し、沢中で2日停滞もしている。相当にメンタルが強い人だと思う。私は単独行で停滞したこともないし、停滞を要するような登山はパーティーで登っている。まさに驚異的な記録だと思う。

  1. 2017/03/18(土) 00:00:29|
  2. 登山
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太平洋プレコン工業福生工場・多摩支店の廃墟

 青梅線に乗っていると福生駅と牛浜駅の間にそこそこ広い廃墟の工場が見える。自転車で福生市中央図書館に行ったときに柳通りから見えたのでぐるりと一周してみた。

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↑太平洋プレコン工業福生工場・多摩支店だったようだ。

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↑天井クレーンの設置された建物

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↑錆びたトタン屋根

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↑ヤードに雑然と積まれたパレット

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↑ツタに覆われた給水塔

 なかなか味のある廃墟だが、これほど市街地に近い箇所にある工場の廃墟はめずらしい。廃墟の工場は川べりや海べり、山の中にポツンとあるイメージだが、周辺は福生駅も牛浜駅も近くベッドタウンが広がっている。

 建築計画のお知らせが貼られており、それによるとフジタ交通という会社が事業所と自動車整備工場を建てるようだ。平成29年5月着手、平成30年5月完了予定とあった。そこそこ広いから建物も大きいものになるのだろう。

  1. 2017/03/17(金) 22:05:15|
  2. 福生
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世界のあちこちに燃え続ける火

 世界のあちこちに燃え続ける火があるそうだ。

 まずは有史以前から3つ。

オーストラリアの通称『燃える山』

 オーストラリアの通称『燃える山』は、ブリスベンとシドニーを結ぶ高速道路上にあるWingenという村から、北に5キロの位置にあります。

 『燃える山』も例外ではありませんが、その地下約27メートルには『炭層』(石炭を含む地層)があります。推定5,500年前から炭層は燃え続けており、その炎は地球最古ともいわれています。

5,000年以上つづく火災、地獄の業火と聖なる炎 | sign

トルコ・キマイラの燃える岩

 トルコのヤナルタス山という岩山に、数千年も燃え続けている不思議な場所があります。

 この炎について触れられている最古の記録は今から2500年前という事で、少なくともそれ以上の期間燃え続けていることになります。

地球最古の火。数千年前から燃え続ける太古の炎。 | ミネルヴァのトリビア

ニューヨーク郊外・エターナル・フレイム・フォール

 ちょうど滝の裏側で、小さく灯っていることから、この滝は「Eternal flame fall(エターナル・フレイム・フォール)」と呼ばれています。

地球最古の火。数千年前から燃え続ける太古の炎。 | ミネルヴァのトリビア

 20世紀以降から3つ。

アメリカ・ペンシルバニア州セントラリア

 アメリカ・ペンシルバニア州にあるセントラリアは、19世紀から炭鉱産業で栄えた町です。しかし1962年5月、大規模な坑内火災が発生しました。莫大な予算を要するために政府は消火活動を断念し、住民は立ち退きを迫られました。町はゴーストタウンと化し、現在も地下で炎が燃え続けています。煙と有毒ガスの噴出もいまだ止まっていません。

5,000年以上つづく火災、地獄の業火と聖なる炎 | sign

インド・ジャリア地区の炭鉱火災

 地下で炭鉱火災が発生して以降、住民たちは燃え上がる炎の上で生活しています。裸足では生活できないほど地表の温度は高く、有毒ガスの噴出や家屋の倒壊も続いているようです。しかし多くの住民は、貧困のためにこの地を離れることができないといいます。

5,000年以上つづく火災、地獄の業火と聖なる炎 | sign

トルクメニスタン・ダルヴァザの炎

 トルクメニスタン・ダルヴァザの炎は、住民たちによって『地獄の門』と名付けられました。1971年の落盤事故で地表に穴が開き有毒ガスが発生、その噴出を食い止めるために放たれた炎が今でも燃え続けています。技術的に消火は難しく、またガスがいつ燃え尽きるのかもわかっていません。

5,000年以上つづく火災、地獄の業火と聖なる炎 | sign

 有史以前から燃える火はどのようにして火がついたのだろうか。山火事のような自然発火によるものなのか、人類が火をつけたのか。ギリシア神話では火はプロメテウスがもたらしたもの、とされているが、自然に燃える炎に神秘を見いだすのは不思議はない。後者もまたフグやこんにゃくを食べ物として克服した人類なら可燃性ガスの出るところに火をつける偶然もありえる。いずれにしろ人類史のロマンを感じる。

 一方で20世紀以降の火はもっぱら炭鉱火災によるものだ。燃料としての石炭を取り出すのが目的なのに火がついてしまうのはもったいない。風呂好きの日本人なら、鎮火できないとしても強制的に水を注入して温泉がわりにするしてしまいそうだ。

 国内にも同様に燃え続ける火がある。

 雪深い夕張市本町の東側の山腹に、冬でも雪が積もらない一角がある。大正期に北炭が開発したものの、発生した坑内火災が鎮火しないまま閉鎖された「神通坑」の痕跡だ。

(中略)

 北炭は18年(同7年)、各坑口の名称を「天龍坑」「最上坑」といった河川名に改めた。坑内火災の発生防止を願ったとされ、第5斜坑は日本海の富山湾に注ぐ神通川の名前となった。

 だが、その後の歴史は短かった。24年(同13年)に、現在のマウントレースイスキー場付近にあった松島坑と地下でつながり、出炭は松島坑側から行われるようになった。翌25年(同14年)に神通坑側で坑内火災が発生。坑口は密閉されたが、以後90年以上にわたって地下でくすぶり続けているという。

湯気立つ無雪の山肌 夕張「神通坑」 90年前の坑内火災、未だ鎮火せず | どうしんウェブ/電子版(道央)

 火が燃え続ける神秘性から神通坑と呼ぶのかと思ったら川の名前から来ているそうだ。雪が積もる日でも神通坑の周囲には積もらないそうなので相当に温かいようだ。

 火は動物の中で人類が初めて制御に成功し利用していると思うが、こういう例を見ると未だ制御できているとは言えないし、世界は広いと思う。

  1. 2017/03/16(木) 06:10:35|
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京都バス95系統とほぼ同路線のバスが毎日3往復する

 免許維持路線で有名な京都バス95系統とほぼ同路線のバスが毎日3往復するそうだ。

 京都の有名観光地・大原~鞍馬間を年に1回、春分の日に片道だけ走ることから「幻のバス」としてファンに人気のバス路線に、18日から毎日3往復の定期便が<復活>する見通しになった。

春分の日に片道だけ走る「幻のバス」、定期便に : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 西武バスの小手03路線で知った免許維持路線だが、その中でも京都バス95系統は年に1回しか運行しないことで有名である。

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↑京都バスの路線図。蔵馬と大原を結ぶ緑色の破線が95系統。

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↑(春分の日のみ運行)というあまり見ない表記がある。

 95系統について踏み込んで取材している記事を見つけた。京都バスに聞き取りを行っており、95系統が免許維持路線であることを京都バスが認めている。

 まず路線の新設についてお話すると、国土交通省に路線を運行する申請をし、沿道の住民や警察と協議したうえでバス停の位置を決めるといった手続きが必要になります。路線をいったん廃止してしまうと、いざ復活させたい場合にこうした手続きを最初からやり直さなければなりません。

年1本しか走らないバス路線、なぜ存在? 背景にある「理由」とは(2/3) | 乗りものニュース

 大原と鞍馬の観光地を結ぶ土日の路線として走り始めたが、乗客が伸び悩み年に1回しか走らせていないそうだ。観光客の増から95系統とほぼ同路線のバスが毎日運行するということである。

 2017年3月18日(土)から、95系統とほぼ同ルートで大原~貴船口間に55系統を新設します。これは近年、特に貴船エリアを訪れる人が増えたために新設するもので、毎日3往復の運行です。ただ、95系統も引き続き年1回運行します。

年1本しか走らないバス路線、なぜ存在? 背景にある「理由」とは(2/3) | 乗りものニュース

 免許維持路線が役にたったということだろう。路線をとっといてよかったねと思う反面、煩雑な規則に人間が従った結果、年に1回しか走らない路線ができるというのは本末転倒にも感じる。雑誌のコードも同じだが、もう少しうまくいかないものだろうか。

  1. 2017/03/15(水) 00:05:02|
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魚のダツが共通語と知った

 魚のダツが共通語と知った。

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三宅島土方池で見たダツ

 三宅島でシュノーケルをしていると時々見かけるが、水面近くを泳いでいて見つけにくい上に逃げ足が速いのでなかなか見つけにくい。島でダツと呼んでいたが魚の名前は地方によって異なるので島での呼び方だと思っていた。

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↑図鑑上のダツ

 焼津のおさかなセンターで図鑑の表記を見てダツが一般名詞と知った。といっても見たことがあるのは親指くらいの太さのダツだけなので食べられるのだろうか。

  1. 2017/03/14(火) 00:01:15|
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海に接する由比パーキングエリア

 由比パーキングエリアが海に接していて気持ちいい。

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↑由比PA

 トイレを兼ねた展望台と自動販売機しかなく、店員さんもいない寂しいパーキングエリアだが、海が真正面にあり気持ちがいい。潮の匂いで鶴見線の海芝浦駅を思い出す。正面には駿河湾と伊豆半島が広がっており背後には緑の山に緑の柵と受圧板が見えた。

 津波の標高看板があったが、これ津波受けたらあの斜面登れるかなと話す。こんなところでのんびりと読書して過ごすのも悪くないと思った。

  1. 2017/03/13(月) 00:05:01|
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沼津の海鮮丼と富士宮焼きそば

 静岡に飯を食いに行った。

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↑海鮮丼

 午前は沼津で海鮮丼を食べた。かまぼこや卵でかさを増しているのではなく、厚切りの刺身が丼に所狭しと載っており食いでがあった。

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↑富士宮焼きそば

 夜は富士宮で焼きそばを食べた。B級グルメとして有名だが食べたことはない。太い麺や油にラードを使うこと、イワシのだし粉をかけるなどが特徴らしい富士宮やきそばの特徴 12箇条 - 富士宮やきそば学会。太い麺は珍しかったがラードの味はわからなかった。私は焼きそばにも鰹節を大量にかけるのでだし粉はさほど目新しくなかった。でも並盛りで500円と比較的安価なのでB級グルメとしては優秀だと思う。

  1. 2017/03/12(日) 00:05:50|
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リュックサックを忘れたら知らない人から連絡が来た夢

 今朝見た夢。

 私は列車に乗って東京駅に着くところであった。高架とねじれの位置にある通りを見下ろしながら「大手町のあの通りは駅の設備を地下に移設して拡幅できた」と同行の人に説明した。

 東京駅について総武線に乗り換えるが、終電が近いのであせる。総武線に乗ってから船橋経由で帰れるかどうか調べていてリュックサックを忘れたことに気づく。エスカレーターを下る際にリュックサックを床に置きそこに忘れてしまった。Macもリュックサックの中に入っていたので困った。

 幸いGmailを使っていたので、実家に帰ってからiMacでGmailのアカウントにアクセスしたかったが父がiMacを使っていたので2階に上がってしばらく待つことにした。2階にいた弟が私のリュックサックを拾った人からメールで連絡が来たと教えてくれた。「柊とうこ」と名乗るメールの主に携帯電話で返信を書き始めた。

 その後も部屋に人が入って来たりしたのだがよく覚えていない。

「柊」さんなんて変わった名前だなと思い覚えている。もちろん知り合いにそんな名前の人はいない。人の名前を覚えられない私にしてはめずらしいことだと思う。

  1. 2017/03/11(土) 23:56:27|
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災害により2000名以上もの死者が出たヴァイオントダム

 災害により2000名以上もの死者が出たダムがあるそうだ。

 ヴァイオントダム(イタリア語: Diga del Vajont)は、イタリア北東部を流れるピアーヴェ川の支川・ヴァイオント川に建設されたダム。1960年に竣工したが、1963年10月9日に犠牲者2000名以上を出す地すべり・溢水災害を引き起こし、放棄された。

バイオントダム - Wikipedia

 豪雨によりダムの上流で地滑りが発生し、溢水が下流の集落に降り注ぐ災害が起こったそうだ。

 写真を見るだけで急な岩壁に挟まれた箇所に作られたダムだとわかる。驚くのはこんなダムの下に平地があって集落があるということである。延々と渓谷が続く黒部川でも宇奈月ダムの下流はまだ谷あいだし、扇状地に出る直前に堰堤があるが堰堤の上流はこれほど狭まった渓谷ではない。

 資機材の搬入はしやすそうだが、よくこんなところにダムを作る気になったと思う。

  1. 2017/03/10(金) 00:01:33|
  2. 土木技術
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「ほとぼり」を漢字で書け

 テレビのクイズ番組で「ほとぼり」の漢字を書けという問題があった。

 題は「ホトボリが冷める」という表現だったが、見当がつかなかった。ヒントとして「冷めるもの」と示されてはじめて「熱」と分かった。「熱り」とは余熱のことだそうだ。

170121hotobori.png

↑Mac OS付属の辞書.app スーパー大辞林による「熱り」

「つまずく」と読む漢字みたいに普段ひらがなで使っている漢字を想像するのはクイズのようで面白い。

  1. 2017/03/09(木) 01:17:52|
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smartには「細い」という意味はない

 smartには「細い」という意味はないそうだ。

 2 ⦅主に英/米やや古⦆〈人が〉(身なりなどが)小ぎれいな, きちんとした; 〈服などが〉ぱりっとした, しゃれた, 格好がいい (!日本語の「スマート」にある「ほっそりした格好の良い」の意味はsmartにはなく, slim, slenderなどを用いる)

Mac OS付属の辞書.app スーパー大辞林

 日本語の意味しか知らなかったので覚えてなかった。

 最近、スマートシティとかスマートグリッドとか聞く言葉だが、これらは英語の意味にある頭の良い, 知的な(Mac OS付属の辞書.app スーパー大辞林)という意味のようだ。

 だとすれば誰が「smart」=「細い」なんて言い出したのだろうか。紛らわしい。

  1. 2017/03/08(水) 00:00:06|
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拝島と昭島の由来

 拝島と昭島の由来についても調べてみた。

 ハイジマは「榛島」であって、多摩川河岸などの島状になっている低湿地に、榛が生い茂っていたのを「はいじま」とよんだのではないだろうか。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.246

 ハンノキと言われてもどんな植物か知らないが、河川敷に生える木なのだろう。八高線で多摩川を渡るあたりは河原が広く、木も多かったように思う。

 昭島については少し変わった経過をたどった合成地名だそうだ。

 昭島地域は、江戸時代は『新編武蔵風土記稿』によれば、郷地、福島、築地、大神、中神、宮沢、上河原、田中、拝島村に分かれていた。この九ヵ村が明治23年(1890)に九ヵ村組合をつくったが、明治35年(1902)に拝島村が独立してから八ヵ村組合となった。

 昭和3年(1928)この八ヵ村が合同して昭和村と改め、昭和16年(1941)町制をしいて昭和町となった。29年(1954)には拝島村と合併して市制をしいて昭和町の昭と拝島村の島をとって昭島市となったのである。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.241

↑昭島市の全体図

 拝島村がいったんは九ヵ村組合に加わったものの12年間で独立し、52年後に改めて合併したということになる。拝島村が独立しなかったら九ヵ村市とか昭和市とかになっていたのだろうかとか、独立・合併したのが拝島村ではなく中神村だったら昭神市になったのだろうかとか、想像が膨らむ。

  1. 2017/03/07(火) 00:01:35|
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留浦(トズラ)という地名の語源

 川苔由来と奥多摩の似た地名 - 奥多摩民話の会編「おくたまの昔話」第二集の関連。

 保坂芳春「多摩の地名」を借りてきたのでパラパラめくっていたら、以前音が似ていると指摘した「留浦」「小留浦」「事貫」の語源が載っていた。

 留浦(トズラ)という地名は山村に多い。留浦の小字に小留浦(コトズラ)があるし、元は隣村であった氷川地内にも小留浦(コトズラ)がある。山むこうの檜原村にも事貫(コトズラ)がある。

 高山植物の権威であった武田久吉博士は、「トヅラ」は元来ツヅラフジ即ちオホツヅラフジの方言であり、それが多量に取れるところから地名となつたものに相違ない」(『民族と植物』山岡書店、107頁)とのべている。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.42-43

↑バスの終着の1つでもある旧小河内村の留浦

 植物の名前から取っているのは納得である。

170130tsudurafuji.png

↑ツヅラフジでGoogle画像検索した結果

 オオツヅラフジ(大葛藤、Sinomenium acutum、シノニム:Cocculus acutus)とは、ツヅラフジ科ツヅラフジ属のつる性木本。有毒の植物で、別名ツヅラフジ(葛藤)ともよばれる。

オオツヅラフジ - Wikipedia

 ツヅラフジがどんな植物かわからないのでGoogleで画像検索してみたが、葉っぱの形も葉っぱの厚さもまちまちでつる植物ということくらいしか共通点が見当たらない。こんな植物、里山によく生えていそうだが、毒だというからちょっと驚きだ。

  1. 2017/03/06(月) 23:45:15|
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奥多摩にある大丹波、小丹波の由来

 川苔由来と奥多摩の似た地名 - 奥多摩民話の会編「おくたまの昔話」第二集の関連。

 以前離れたところにある同じ地名「丹波」について不思議に思っていたが、保坂芳春「多摩の地名」をの多摩の語源の項で、説明があった。

「駄馬、または〜駄馬(何々駄馬という地名。著者)は、南予・西土佐にかけて数多く見られる地名群落である。この地名は山中もしくは谷中のちょっとした平坦地、あるいは緩斜地に付けられているが、尾根筋つまり山頂の平坦地などにもつけられている。海沿いの平坦地にもあるので平坦地を第一義とする言葉である」(山口恵一郎氏『地名を考える』115頁)といわれる。

(中略)

 奥多摩町には大丹波、小丹波集落があり、多摩川上流山梨県に越えると丹波山村がある。それらの村々は、山間の狭い平坦地を生活の場とするタバ集落である。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.18

↑赤杭尾根を挟んで北にある大丹波、南にある小丹波

 音で「タバ」と言われても平坦地のイメージはないし、他に平坦地でタバと呼ぶところは知らない。山中の平坦地なんて奥多摩と檜原の人が住んでいる場所すべてが対象になりそうだ。そういうものと覚えるしかないのだろうか。

  1. 2017/03/05(日) 00:03:51|
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檜原村人里の由来

 西多摩でも随一の難読地名「人里」について図書館で本を借りて調べてみた。

 多摩の地名について由来を取り上げた本で相当の数の地名が載っている。著者は羽村在住で立川第一中学校の校長などを務め、教職を退いた後書いたそうである。といっても刊行は1980年と30年以上前の本で絶版であり、図書館でしかみられない。

 そんで件の「人里」は「ヘンボリ」と読む。檜原村の南秋川にある集落の名前である。私が初めてこの地名を見たのは高校生の時に買った「アルペンガイド6 奥多摩奥秩父大菩薩」であり、変わった地名があるものだと覚えてしまった。

 さて、なんでこんな読めない地名になってしまったのか、言語学者や民俗学者が昔から論じているようだ。「多摩の地名」では5つの説を紹介している。はじめの2つは信ぴょう性の弱い説として紹介している。

 その後、学者の説を2つ紹介している。いずれも朝鮮語に由来するという説だ。

 戦前では言語学者の中島利一郎氏(1874-1959)が、「難訓地名の研究」ー武蔵奥多摩の人里の読み方についてーという長文の論文で、言語学的に人里(ヘンボリ)の読み方について論じられたのである。

(中略)

 論文は、人を「へん」と読む言語学的根拠、里を「ぼり」と読む言語学的根拠の2つの柱のもとに、微に入り細に亘って論証されている。

 要するに、東洋言語学的にいえば、人をヘンと読むのは蒙古・朝鮮系の言葉であり、里をボリと読むのは朝鮮系の言葉だというのである。そして人里という地名は言語学と、民族学上非常に貴重な材料であるとされている。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.104-105

 同じく朝鮮語系で説明されているのは山中襄太氏で、『風土語源物語』(毎日新聞社刊)、『地名語源辞典』(校倉書房刊)両署に「ヘンボリ」をとりあげておられる。

 まず、『地名語源辞典』では、

(人里<ヘンボリ>と読むのは)これはおそらく昔の帰化朝鮮人が、朝鮮語のヘンボリという意味を人里と訳して、この地名にしたものであろう。

 人を意味する朝鮮語hunと里を意味する朝鮮語Purをいへば人里といふことになる。これがだんだんなまってヘンボリになったのであらう。こう考へれば、人里と書いてヘンボリなどと変な読み方をする理由がよくわかる。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.105

 最後に著者の保坂芳春氏は「ヘンボリ」の音から「端の方の開墾地」という説を挙げている。

 しかし人里という文字にとらわれず、ヘンボリという音から考えて一私案を提出してみたい。

’(中略)

「へ」は『岩波古語辞典』によれば、「辺、端、方で、端にあたる場所」をさすという。では「ホリ」とは何か。ホリはハリと同じように、田畑の開墾を意味する言葉である。墾の字をあてる。「ホリタ」(堀田、墾田)は開墾地のことだ」と『日本国語大辞典』(小学社刊)にはある。また東北日本では開墾地をホリノウチとよぶという(『地名の語源』)。

 これからへホリは「端墾」「辺墾」ということで、「端の方の開墾地」または「辺境の開墾地」といった意味であったのではないだろうか。へホリがヘンボリにかわるのはむずかしいことではない。

保坂芳春「多摩の地名」(武蔵野郷土史刊行会,1980)P.106

 いずれが正しいのかわからないが、これほどに変わった地名で学者が様々な論を展開しているにもかかわらず、由来がわかっていないのは不思議である。住居表示に関する法律により読みやすい地名に改変されてしまった場所も多くあるだろうが、辺鄙なところだからこそ地名がそのまま残ったのは幸いだと思う。変わった地名は特別な由来があろうからそのまま残しておきたいと思う。

  1. 2017/03/04(土) 23:01:00|
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土木業界でしか通じないことば「モルタル詰めて埋め殺し」

 職場でしか通じない変わった業界用語という記事が興味深い。

 また、「子は片っ端から殺したんですけどまだしぶとくて親から殺しますねー」という物騒な文言も飛び出した。このコメントはIT系の方が投稿している。

 システム界隈では「ツリー構造」というデータの整理方法がある。この方法では、元の要素を親、派生した要素を子と呼ぶ。さらに、制御不能になったシステムをkillコマンドで強制終了させることを「殺す」と言うのも業界ならではの表現だ。どうやらこの2つが組み合わさり、先の発言が生まれたらしい。いずれも音だけ聞けば耳を疑うが、改めて文字を読むとほっとする。

職場でしか通じない変わった業界用語 「課長、抱いてください」「子は片っ端から殺した」 | ニコニコニュース

 確かに「killする」というより「殺す」と呼んだ方が発音しやすい。「殺す」という言葉は土木業界でも使う。

 この埋設管は死に管なので、モルタル詰めて埋め殺ししますね。

 という感じ。一般の言葉に訳せば「この埋設管は使っていない菅なので、内部にモルタルを充填して撤去せずに埋めたままにしますね」という意。モルタルを充填するのは管の損傷による陥没を防ぐためである。字面を見るとヤクザみたいな物騒な言葉だと改めて感じるが、土木業界でも一般的であると思う。

  1. 2017/03/03(金) 00:07:08|
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カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味

 カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味を食べた。

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↑カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味

170218maccha-seafood2.jpg

↑麺も緑色

 あんまりキワモノの食べ物は買わないのだが、抹茶味の好きな私としては無視するとあとで後悔しそうな商品だったので買ってみた。西友でも他のじゃぱんぬーどるずシリーズに比べて売れ残っていた。

 一言で言うと、シーフード味、注意するとうっすら苦味を感じる程度。目隠しならシーフード味に感じると思う。スープからは味も香りもわずかに抹茶を感じたが、麺からは感じられなかった。ただのシーフード味を食べたほうが視覚からしても楽しめると思う。

  1. 2017/03/02(木) 00:05:55|
  2. ラーメン
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昼休みになかなか昼飯にありつけない夢

 今朝見た夢。

 職場で昼休みになり、ご飯を食べようと席を立った。そこで上司にひじをつつかれ、広い部屋へ行くよう促された。

 そこでは別の部署がレクリエーションの一環としてクイズ大会をしていた。ある写真を示してそこに写っている木材加工場が日原川の右岸か左岸かと問うていた。いま思えばなだらかな地形の場所で日原川の写真ではなかった。

 腹が減っていた私は大部屋を出てトイレに行った。トイレは「の」の字のような書庫の奥にあった。トイレを済ませて手洗いを済ませたら知り合いに話しかけられた。三宅島である人を知っているか聞かれ知っていると答えた。続けて、4月にきて7月まではいたけど9月には島を出ていた、今は看護師だかケアマネージャーだかをしていると答えた。

 広い食堂に移動して長机にかける。時計を見るともう12時35分であった。すでにご飯は用意されていて何人か知り合いが食べていた。食べ始めたくらいに目覚ましに起こされた。


 いつも夢は一貫性がなくて複数の場面の順番も分からなくなってしまうが、この夢は「昼休み」「昼飯」という一貫した目的があって不思議であった。この日は午前中現場に出る予定で、昼飯の場所を決めていなかったのが原因だろうか。なお、普段私は職場の自分の机で仕出しの弁当を食べている。

 日原にある設定の木材加工場は「異説 多摩川上流水源地の歴史」を読んだせいだろう。日原川流域の木材を切り出す話が載っていた。

 あとは何だろう、目立って思い当たることがない。それぞれ何かしらの理由があるのだろう。

  1. 2017/03/01(水) 22:28:36|
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新宿西口「舎鈴」つけめん(並)

 新宿西口「舎鈴」に入った。

 ヨドバシカメラから都庁へ向かって歩く途中にあり、金文字の看板が目立っている。

170223sharin.jpg

↑つけめん(並)680円

 流行りの魚介豚骨で大勝軒みたいに少し甘い。魚介豚骨にありがちな味の濃さやパンチに欠けると思ったが、Webページによれば『舎鈴』が目指したのは、毎日食べられる美味しいつけめんということなので比較的味は薄めにしているのだろう。

  1. 2017/03/01(水) 00:01:29|
  2. ラーメン
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