山ノ中ニ有リblog

登山とか、Macとか、日記とか

称名廊下を突破したという記事

 称名廊下を突破したという記事が山と渓谷に載っていた。

170317shoumyourouka.jpg

↑該当の記事

 あまりにひっそりと成し遂げられたが、その偉業は日本の登山界に衝撃を与えた。長らく難攻不落を誇り、国内最後にして最大の課題といわれた称名川下ノ廊下。13年、3分割してそのゴルジュを解明した大西さんが16年10月、称名滝から立山源頭までを1本のラインとしてつなげた。

究極の渓谷登攀 称名川本流完全遡行の大西良治さんに聞く,山と渓谷2017年1月号P.216

 大内尚樹編「日本の秘境―人跡未踏?の秘境を訪ねる」でも取り上げたが、V字に切れ込んだ昼なお暗い谷は写真を見る限り両足で立つ場所は見当たらない。人間はおろかいかなる動物も通過することなど不可能に見える。

 しかし称名滝から浄土山まで13日間かけて単独で抜けたというから驚きである。登攀具は50mロープ、カム、ピトン。ピトンは全て回収し、ボルトは一切使用していないという。「下ノ廊下は登攀技術がカギですか」という問いに大西氏は以下のように答えている。

 クライミング技術でいえば、難しいところで5.11台程度かなと。12、13台が登れれば十分じゃないですかね。下ノ廊下の難しさはむしろメンタルです。晴れていても谷には日が差さず、強風、極寒。まずその過酷な環境に耐えられないと。それから、水際のトラバースは落ちられないし、ゴルジュは雨が降れば増水して閉じ込められてしまう。200mの側壁は高巻きもできない。

究極の渓谷登攀 称名川本流完全遡行の大西良治さんに聞く,山と渓谷2017年1月号P.216

 メンタルがカギであることを訴えている一方で大西氏は単独行で遡行し、沢中で2日停滞もしている。相当にメンタルが強い人だと思う。私は単独行で停滞したこともないし、停滞を要するような登山はパーティーで登っている。まさに驚異的な記録だと思う。

  1. 2017/03/18(土) 00:00:29|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

映画「MERU」

 映画「MERU」を見てきた。

170121meru.jpg

↑MERUポスター

ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。

この難攻不落の直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の一流クライマーたちが、

過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、

壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

映画『MERU/メルー』公式サイト INTRODUCTION

 コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人が2度のアタックの末、未踏峰シャークスフィンを登りきる話。

 シャークスフィンは雪壁、岩壁、そして登頂に何日も要するビッグウォールと3要素それぞれが極度に困難な山であり、映画「クライマー パタゴニアの彼方へ」のセロ・トーレにも似ている。1回目の挑戦では7日間の予定が20日間に伸びる。4日間の嵐をやり過ごし、グラノーラなどのわずかな食料を食いつないで挑戦したものの、頂上直下150mの場所でコンラッドが「到達不能だ」と言葉を残し退却している。テント内で小さなチーズを焦がして食べるようすを撮影していてみんな空腹にもかかわらず楽しそうだった。

 1回目の挑戦の後、レナン・オズタークの大けがをはじめとして3人が葛藤するが、再度挑戦に至る。無事山頂に着いたのを見て私もホッとした。

 アイゼンの前爪しかかからない雪壁、クラックのない岩、宙ぶらりんのテント、5000mを超える高度、氷点下30度近い気温など、限りない困難だが、不思議と絶望感はない。カメラを回しているときは余裕のあるとき、ということもあるのだろうが、3人とも死のリスクとのギリギリの駆け引きを楽しんでいるようにも見えた。

 登っている様子やルートの見える映像は思ったより少ないように感じた。もっと登攀の映像が見たかったが、それだけ困難極まる壁での撮影だったということだろう。

 ちょくちょくタイムラプス撮影のシャークスフィンが写っていて、雲の流れる様子や星空を背景にした映像が美しかった。私もタイムラプス撮影をしてみたいと思った。

  1. 2017/02/19(日) 21:53:05|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

日本雪崩ネットワークという組織

 日本雪崩ネットワークという組織があることを知った。

161205nadare.png

↑日本雪崩ネットワークのHP

 日本雪崩ネットワーク(JAN:Japan Avalanche Network)とは、冬季レクリエーションの雪崩安全に係わる非営利の専門団体です。雪崩教育・雪崩情報・雪崩事故調査・雪崩関連リソースの提供を4つの柱に活動しています。会員は、山岳ガイドやスキーパトロール、救助隊員など現場プロや雪崩研究者あるいは訓練を受けた一般山岳利用者など幅広い人材で構成されています。

日本雪崩ネットワークとは|日本雪崩ネットワーク

 という組織で単なる雪崩の研究だけでなく、事故調査や教育を行なっているようだ。国土の半分が豪雪地帯に指定される日本では雪崩は少しでも軽減すべき災害の一つである。登山者やスキーヤーに対してもエリアごとの警告を発しているのでありがたいことである。

  1. 2017/02/08(水) 07:04:36|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

松本駅から槍ヶ岳が見える

 松本からは槍ヶ岳が見えるようだ。

170128matsumoto_40.jpg

↑松本駅にあった山座同定の看板。槍ヶ岳が銘板に載っている。

170128matsumoto_42.jpg

↑常念岳の左肩に穂先だけ見える槍ヶ岳

 松本駅にあった山座同定の看板に槍ヶ岳が載っていた。絵では申し訳程度に書かれており、写真でもやっぱり申し訳程度に写っていた。確かにこの形は槍ヶ岳の穂先らしい。常念山脈で覆い隠されてしまいそうだが、槍ヶ岳が見えるのは意外である。

  1. 2017/01/30(月) 01:03:09|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

西丹沢帰りのバスの温泉探し

「山北町健康福祉センター さくらの湯」という温泉がよさそうだ。

 畦ヶ丸山の帰り、温泉に入るために小田急線を鶴巻温泉駅で降りて鶴巻温泉に入って解散した。鶴巻温泉は悪くはないのだが、途中下車の必要があり、入浴料も2時間1,000円と高い。

 西丹沢自然教室から新松田までのバスに乗車した際、JR御殿場線山北駅前のバス停に停まった。そのとき温泉を案内する看板を車窓から見つけた。調べていなかったので途中下車せず新松田まで乗り続けたが気になっていた。

 調べると「山北町健康福祉センター さくらの湯」という温泉のようだ。

 2時間400円と安く、駅前にあるので西丹沢から下山した際はよさそうだ。今度寄ってみたい。2駅隣の駿河小山にも低廉な温泉があったが、温泉が多いのは箱根に近いからだろうか。

  1. 2017/01/18(水) 00:23:26|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

100円ショップの旅行用化粧品入れを調味料入れに流用してみた

 100円ショップで売っていた旅行用化粧品入れを登山の調味料入れに使ってみた。

170110bottle1.jpg

↑化粧品用詰め替え容器

170110bottle2.jpg

↑油を50ml入れてみた

 登山ではごく少量の調味料を持っていくことがあり、詰め物に困る。袋だと小さいものは持っていないし、ふりかけるときに不便である。

 100円ショップに化粧品用の詰め替え容器を見つけてこれを使ってみることにした。安いし、軽いし、とりあえずは液漏れもない。劣化はするだろうから時々容器を取り替える必要はあると思うが、便利である。

  1. 2017/01/16(月) 23:58:36|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

NHKドキュメント72時間「北アルプス 天空のテント村」

 NHKドキュメント72時間「北アルプス 天空のテント村」を見た。

 私もこの3連休に涸沢にいて、カメラも向けられたのでどんなもんかと思って見たが、私は映っていなかった。

161008panorama_88.jpg

↑10月8日の涸沢

 ちょうど雨が降った日でテントの数も3連休にしては少なかったし、撮影も困難だったのだろう。それでも撮影している人たちがいるな、と気付いたが、レポーターも見えないし何の撮影かわからなかった。カメラを向けられて初めてドキュメント72時間という番組とわかった。

 岩の間にテントを張っている人、飲み会をしている人、イルミネーションをつけている人、5歳の女の子を連れているお父さんなど、いろんな人がいた。さすが涸沢、単に登山しているだけでなく、変わったことをしている人も多いようだ。でももっと変わった人もいそうなものだ。

  1. 2016/11/11(金) 23:58:05|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

映画「クライマー パタゴニアの彼方へ」

 Abema TVでドキュメンタリー映画「クライマー パタゴニアの彼方へ」を見た。

 レッドブル・アスリートのデビッド・ラマ(23歳)が、南米パタゴニアにそびえ立つ難攻不落の鋭鋒“セロトーレ”(3,102m)に、素手と命綱だけで登頂するフリークライミングでの前人未到の挑戦の様子を追ったドキュメンタリー映画「クライマー パタゴニアの彼方へ」(原題:Cerro Torre)。

クライマー パタゴニアの彼方へ Red Bull

 2013年の映画だそうで、私が島にいた時だからか全く知らなかった。

161028CerroTorre.png

↑尖塔のようなセロトーレ

 映画は1970年のマエストリによる疑惑の初登頂と当時非難を浴びたというコンプレッサーを用いたボルト乱打による再登頂に始まる。そのあと、デビッド・ラマの生まれ育ちを紹介し、3回の挑戦を取り上げている。1回目は途中で敗退、しかもカメラクルーが新規にボルトを打ったことにより批判を浴びる。2回目は登頂に成功、3回目はナチュラルプロテクションのみのフリーによる登頂に成功する。

 セロトーレは見るからに絶壁で尖塔とでもいうべき岩山である。どこに足をかけているのか見てもわからないが登って行くようすは確実である。主人公に据えられているデビッド・ラマは登攀も下界での待機も楽しんでいるし、カメラクルーも同様だ。プロジェクトXみたいな日本人的な真面目さはなく、映画もかしこまったものではない。エンディングに流れるTometonもラテンっぽい賑やかな曲だ。ただデビッド・ラマが登攀に燃える闘志は確かなもので、オンとオフがはっきりしていると感じた。

 カメラクルーもまた登山のプロである。3回目はケネディらがコンプレッサールートのボルトを撤去してしまい、このルートを断念し、反対側のルートをとっている。雪稜が続くがハング気味の雪壁があり、これも崩れてしまって登れるように見えない。それでもデビッドの登頂前日に登頂し、上からロープでぶら下がりながら撮影を行っているのはさすがプロである。

 トップクライマーの登攀の様子がわかる興味深い映画であった。

  1. 2016/10/28(金) 21:43:41|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

13日ぶりに発見された遭難者

 奈良県の弥山で行方不明になっていた男性が13日ぶりに発見されたそうだ。

 今月8日、奈良県南部の大峰山系の山に登山に出かけたあと行方がわからなくなっていた島根県の土木部長の男性が、22日昼すぎ、13日ぶりに見つかり、救助されました。男性は登山道にいて「崖の下からはい上がってきた」と話していて、けがをして衰弱しているものの命に別状はないということです。

奈良の大峰山系 不明の登山男性を13日ぶり救助 | NHKニュース

 13日間もの間、どうやって過ごしていたのだろうか。『遭難している間は何も食べていない』と話していましたということなので沢筋で水だけ飲んで過ごしていたのだろうか。何も食べていないにもかかわらず13日目に崖下から這い上がれる体力には驚く。

 六甲山で20日間くらい遭難していた人は、気を失っていて体温の低い仮死状態にあったという記事を読んだことがあるが同様の状態だったのだろうか。人間の生命力は想像を越えていると思う。

  1. 2016/10/25(火) 00:01:21|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

田部井淳子さんが亡くなった

 田部井淳子さんが亡くなったそうだ。

 世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に女性として世界で初めて成功した登山家の田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんが20日、腹膜がんで死去した。

女性初のエベレスト登頂、田部井淳子さんが死去 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 登山家の中では比較的テレビなどへの露出が多く、著書もあるため有名な登山家の一人だと思う。私も「山を楽しむ」や「エベレストママさん―山登り半生記」を読んだことがある。

 山屋によくいる偏屈な感じもなく、だからこそNHK教育の番組でも講師役として適任だったのだろう。いつまでも若いような気がしたが、77歳というと平均寿命とそう差がないので歳によるものだろう。残念である。

  1. 2016/10/24(月) 23:53:39|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ