島ノ中ニ有リblog

島の生活をつづる

三宅島雄山の噴火周期

 三宅島雄山は1940年(昭和15年)の噴火以降、20年周期で噴火していると言われる。一方で、近年の割れ目噴火に対して2000年の山頂噴火は3000年ぶりなので噴火の形態が変わり、20年周期は崩れたのではないかという人もいる。

170224miyakejima_18.jpg

↑七島展望台から見る雄山

 うわさ話ばかりで文献を見たことがないが、1:15,000 火山土地条件図の説明書きがあった。

 山麓での火山噴出物の研究によって、約3000年前の旧期カルデラ形成以降、1154年までに少なくとも13回の噴火があったことが判明しています。それらの噴火は、山腹噴火(側噴火)とその後の三張家口からの火山灰放出が特徴的で、噴火間隔は69ー300年、平均約200年ごとに起きています。そして、315年の休止期をおき、1469年の噴火以降は噴火の様式が変わり、主として山腹における短期間の噴火の繰り返しに変わりました。噴火間隔は、21ー69年、平均約50年ごとに起きています(一色、1984)。なお有史時代における三宅島火山の活動記録は、「三宅島祥異」「三宅島御神火之記下」などの文書によって明らかになっています(表ー1参照)。

1:15,000 火山土地条件図 三宅島,国土地理院,平成7年10月1日発行,P.3

 表ー1を見ると1469年から噴火の間隔は66年、60年、48年、69年、51年、42〜48年、24年、39年、66年、22年、21年となっている。最後の間隔は1983年から2000年までの17年だ。時代を下るに従い間隔が短くなっていく傾向にあるが、一方で1469年以前は315年も噴火の記録がないので次回があいたとしてもおかしくない。

 こればっかりは天変地異なので予想はできないだろう。少なくとも私がいる間は噴火しないでほしい。

  1. 2017/09/02(土) 17:08:52|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

地震と噴火は常に関係があるとは限らない

 火山島で地震があるからといって噴火と関係があるわけではないようだ。

 2013年4月の三宅島震度5強の地震のとき、噴火の予兆かとみんな驚いていたのだが、気象庁は(火山活動との)関連はないと知らせていた。火山島で地震があったら噴火を疑うのは当然だと思っていたので、わざわざ否定するような声明を出すことを不思議に思っていたのだ。

 最近トイレの読み物として、2013年12月に知り合いの地質屋さんに三宅島を案内したときに作ってくれた資料を読んでいる。そこに以下の記述があった。

 三宅島を含む伊豆諸島の周辺は地震活動の活発な地域です。新島ー神津島ー銭洲、及び三宅島ー御蔵島の近海では、近年しばしば群発地震が発生し、特に三宅島噴火の直後に強い地震が発生した例(1962年8月・図ー3のA;1983年10月・同E)があります。しかし、再調査の結果これらの群発地震の震央は島外にあり(浜田ほか、1985)、三宅島の火山活動とは直接関係のない非火山性の地震(構造性地震)とされています。三宅島の噴火活動に伴って島内地下のごく浅いところで発生する地震(火山性地震)の規模はきわめて小さく(植木ほか、1984)、噴火直前から噴火地点の近傍でのみ有感になる例が多いので、火山性地震そのものによって被害が生じる可能性は小さいと言えます。

1:15,000 火山土地条件図 三宅島,国土地理院,平成7年10月1日発行,P.10

 噴火地点の近傍でのみ有感になる、ということなので島内全域で感じる震度5強は火山性地震ではないというのはうなづける。それでも火山島に住んでいると異常があれば噴火との関連を疑うのは仕方ないと思う。

  1. 2017/08/31(木) 00:00:48|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

飛行機から見えた造波抵抗

 7月9日は海がべたなぎであった。

 と言っても乗ったのは飛行機。

170709dornier.jpg

↑ドルニエ機から見る回転翼

170709wave-drag.jpg

↑船の造波抵抗がよく見えた。流体の抵抗は形状抵抗と乱流抵抗と造波抵抗の3つがあったと思う。

170709jougashima.jpg

↑ドルニエ機はいつも城ヶ島の西を通る

 平穏であることは船でも飛行機でもいいことだ。

  1. 2017/07/12(水) 20:24:55|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

海底谷の生成原因が未解明

 2年前にも触れたが、三宅村図書館のある建物で三宅島付近の地図を展示している。

 私は地図を見るのが好きだが、その中に海上保安庁作成の海底地形図があってこれを見るのが面白い。三本岳や藺灘波島のような海面上に見える島以外にも海山がいくつかあるのを探したり、海山列を見てマグマのでてくるホットスポットとプレートの移動を想像したりするのも楽しい。

170604canyon.jpg

↑三宅海底谷と新島海底谷が並んでいる

 特に目を引いたのが海底谷である。まるで雨裂のようなV字谷が日本海溝まで続いている。海面下なので雨が削ったわけはない。昔地上だった箇所が海に沈んだとしてもあまりに深すぎる。

 ちょっと調べたが、海底谷の生成要因は未解明のようだ。地上で削られた谷が地盤ごと沈降した説と海面下で発生した乱泥流により削られた説が唱えられているがいずれも確証がない(Wikipedia嶋村清)。ちょっと海底に潜って試料を採取してくるとかボーリングしてくるというわけにはいかないので簡単には解明できなさそうだ。まだまだ海には謎が多いものだ。

  1. 2017/06/14(水) 22:54:18|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

藤原定家が赤気と呼ばれるオーロラを京都で見ていた

 藤原定家が赤気と呼ばれるオーロラを京都で見ていたそうだ。

 藤原定家の「明月記」には建仁4年正月19日と21日(1204年2月21日、23日)に京都で「赤気 (せっき)」が出たとの記述がある。国立極地研究所は中国の歴史書「宋史」にみられる太陽の黒点の記録と突き合わせることで、定家の見た赤気が数日にわたって観測される「長引く赤いオーロラ」であることを確かめたそうだ。

藤原定家は京都でオーロラを見た | スラド サイエンス

 スラドでも指摘されているように、古文書から天体現象を調査するのは理系と文系の融合って感じでワクワクする。気候変動がもとで飢饉になったり豊作になったりして戦争のきっかけになることもあるだろう。私は中学生のときに理科と社会が得意だったので、こういう複合分野は興味がわく。

  1. 2017/04/21(金) 00:07:22|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

地質の年代に「チバニアン」という名前がつけられるかもしれない

 地質の年代に「チバニアン」という名前がつけられるかもしれない。

 地球の歴史を刻む地質年代に、初めて日本の名称がつくのか注目が集まっている。地球の磁気が逆転した数十万年前の年代名について、日本は千葉県に由来する「チバニアン」(千葉時代)を提唱してきたが、命名を争うイタリアとの攻防が激化。

【クローズアップ科学】「千葉時代」誕生か 地質年代名で日伊が激突 地層の優劣、年内にも決着(1/5ページ) - 産経ニュース

 地磁気が逆転する最後の逆極期にあたり、その様子がよくわかる場所だという。

 大学院のとき、自分の専攻とはまったく関係なかったのだが、興味本位で地学系の専攻の「古地磁気学」を学びに行った。受講者4人くらいの狭い講義であったが、ヒステリシスカーブやキュリー点を学んだような気がする。

 地磁気の逆転については未だ合理的な説明がなされていなかったように思うが、地球内部はまだまだわからないことが多いのはロマンを感じる。地質年代に日本の地名がつけばいまいち人気の少ない地学にも興味を持つ人が増えてよいことだと思う。

  1. 2017/03/29(水) 00:00:20|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

羽村市動物公園の地震予知動物観察所

 羽村市動物公園に地震予知動物観察所という檻が設けられていた。

170319hamura-zoo_03.jpg

↑地震予知動物観察所の檻

170319hamura-zoo_05.jpg

↑動物の地震予知行動

170319hamura-zoo_04.jpg

↑ギンケイ

 地震の前はネズミが逃げ出すとか豊漁になるとか聞いたことがあるが、動物園でわざわざ対象の動物を集めて展示しているところは初めて見た。

 異常行動と通常行動の違いを統計上明確に分けることが困難だと思うが、どういうアプローチであれ地震予知を経験的に知ることができれば有用だと思う。

  1. 2017/03/20(月) 22:31:16|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

魚のダツが共通語と知った

 魚のダツが共通語と知った。

160729tsuchikata_18.jpg

三宅島土方池で見たダツ

 三宅島でシュノーケルをしていると時々見かけるが、水面近くを泳いでいて見つけにくい上に逃げ足が速いのでなかなか見つけにくい。島でダツと呼んでいたが魚の名前は地方によって異なるので島での呼び方だと思っていた。

170311shizuoka_18.jpg

↑図鑑上のダツ

 焼津のおさかなセンターで図鑑の表記を見てダツが一般名詞と知った。といっても見たことがあるのは親指くらいの太さのダツだけなので食べられるのだろうか。

  1. 2017/03/14(火) 00:01:15|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

神流川沿いで見かける太陽電池パネル

 神流川沿いを歩いた際、太陽電池をよく見かけた。

170122kannagawa_071.jpg

↑神流川沿いによく見かけた太陽電池

 神流川流域の晴天率が高いとは聞いたことがないし、谷あいは日照時間が短いので不利である。太陽光発電の電気の買取料金は安くなる一方だからビジネスとしては下火だと思うが、市町村が補助金でも出していたのだろうか。ちょっと不思議だ。

  1. 2017/01/26(木) 23:54:58|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

フラクタルなブロッコリーのロマネスコ

 フラクタルなブロッコリーはロマネスコと呼ぶそうだ。

161119yanba-dam_55.jpg

↑フラクタルなブロッコリー、ロマネスコ

 八ッ場ダムを見学しに行った日、沢渡温泉に泊まった。その晩御飯に出てきたのがロマネスコであった。フラクタルなブロッコリーだね、と話したのだが、名前が気になって「フラクタル ブロッコリー」で検索したら「ロマネスコ」と出た。

 ロマネスコの花蕾は幾何学的な配置となっており、個々の蕾が規則正しい螺旋を描いて円錐を成している。円錐はさらにそれ自体が螺旋を描いて配列し、これが数段階繰り返されて自己相似の様相を呈する。また、配列した蕾や円錐の数はフィボナッチ数に一致することも知られている。

ロマネスコ - Wikipedia

 フラクタルは自然界によく現れるというが、これほどキレイに見られる植物は珍しいと思う。

  1. 2016/11/25(金) 21:24:39|
  2. 科学全般
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ